■マフラージョイントの集合部分ピラミッド
マフラーのエキパイとセンターパイプをつないで集合させる場合に必要となる集合部分のジョイントの製作です。
画像のモノは、2気筒のバイクや4-2-1集合方式のマフラーなどにも使用するジョイントです。
ジョイントの製作は、内側のバリなども取り除き、内部をキレイな繋ぎ目となるようにするのはもちろん一番イイのですが、他にも差し込み部分の嵌め合いのキツサや、集合させるまでの角度やパイプ径などの色々な工夫&ノウハウが各メーカー様にも特徴的に見られる部分です。
当店ではワンオフ品の製作には、型となる治具(ジグ)はあまり使わずに、できるだけそのお客様の要望と、そのバイクに合っていそうなパイプ径や集合角度、長さなどを考慮して製作しますので、出来上がるマフラーは集合部まで含めて、各部を他には同じモノをあまり見ないようなマフラーになります。
画像の通り、エキパイやセンターパイプの差し込み部の短いパイプも、レーサーではちょっとでも軽く&整備性がイイようにと、少しだけ短いモノを使用する場合もあります。
僕は16歳でバイク(Z400FX)を買った時から、『マフラーはそのバイクの顔だ!』という強い固定観念があったため、色々なマフラーを家庭用100V溶接機やアセチレン溶接&ド素人(僕です・・・)溶接で組み合わせて自分好みに
していくうちに、どうしても自分のマフラーの製作をしたくて、独立するまでのたったの約1年半ですが近所の腕利きの溶接屋サンに『給料は無くてもイイので!』と修行にも行ったほどです。
ちなみにお給料はわずかですが出ましたよ(笑)。
今ではかなり豊富な数のメーカー様から多種多様なマフラーが販売されていますが、その当時はマフラーは
まだチタン製が無いどころか、ほとんどスチール製ばかりが主流で、どうしてもサビにくい薄肉のステン管を使用したワンオフマフラーを付けたかったために、親方からは毎日怒られつつも、必死で勉強したのを覚えています・・・。
こういうマフラーなどの製作するためにノウハウがたっぷりと詰まったモノは、誰かが手取り足取りで
教えてくれるはずも無く、みんながほとんど独学での習得(僕はできてるかな?)だと思うので、各メーカー様などの
色々なマフラーの細部を見るとまた違った見え方がして非常に楽しいですよ。