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パーツ製作例 【Rサスマウントホルダー】

■Rサスマウントホルダー

このRサスマウントは、CB1300SFのようなリンク式Rショックではなく、ごく普通にRサスをブラケット2枚を使用して固定式にてマウントするのですが、あとでリンク比(Rショックの角度)や車高まで変えられるように、通常の『コの字のサスマウント』ではなく脱着できるブラケット式にしようという事で製作したRショックマウントです。

溶接用高強度アルミ材料の『7N01材』から削り出したカラー2個を、簡単に製作したジグとする厚めの頑丈なブラケットの板2枚にセットして、スイングアームエンドから固定したもう1つのジグにセットして、寸法を左右対称に溶接できるように下準備をします。
熱歪みが出ないように仮溶接を済ませ、本溶接が終わったら今度は両方をつなぐ補強材の製作です。

厚いアルミ板で製作すれば簡単ですが、軽量にしたいがために角パイプを加工しての中空構造としました。
ぴったりと隙間なくキレイに溶接ができるように、アール(逃げ)を作ってから溶接をしていきます。アルミの溶接で大敵は隙間です。大きな隙間を溶接で埋めていく事も一応はできますが、かなり引っ張られて歪みが大きく出るので、隙間はできるだけ無くしてから溶接します。

ちなみにスイングアームの本体に空けた穴は補強材の溶接の際に内部の空気が膨張して中から空気が吹き出てくるのを防止する穴です。
スイングアーム本体の下側や、スイングアームスタビなど色々なパーツに約2φくらいの穴が空いているのをよく見かけますよね。

あとアルミの溶接の大敵は汚れやアルマイトなどの表面処理です。
キレイな下地にしてから溶接しないと、溶けた母材の中と溶接ビートの表面に不純物が混ざってしまいます。
他にも色々な注意点はありますが、完璧な脱脂もかなり重要なんですよ!

ちょっとした簡単な作業に見えるかも知れませんが、細かい部分にも色々なノウハウがギッシリと満載なのが、加工モノやワンオフパーツのお値段が微妙にお高めな理由だと思います(笑)。
だってワンオフパーツっていうくらいだから、そのお客様のためだけに作った固定ジグなどは、他に使える部分のみをハンパ材として利用するか、完全な廃棄処分ですよ。
ちょっとお高い理由もご理解いただけましたか(笑)?

PS.ブラケットはまだ製作中なので(汗)、出来上がりしだいアップしますので、もうちょっとお待ち下さいね!

(文:実方宏)

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